今回、読み始めたときは「あれ?春樹っぽくない」と思ったのですが、
中盤から、やはり催眠術のように春樹の世界となってきましたね。
村上春樹を読んでいると、わたしは気持ちがホーミーになるんです。
人間の声だけで、2声または3声を同時に発声するホーミー。
よく説明できませんが。
生と死、肉体的であったり精神的であったり。
動と静、眠っている時にも進んでいるであろう時間と意識できる時間・・ なんともやもやした感覚が続くのです。
そして、
読み終わった時に、自分にとって大事で必要なものが浮き彫りされて出てくるんです。不思議な感覚です。
なんとも村上春樹の世界は、やはり独特だ。
1・2巻とわかれ、長編となっていますが、
もっともっと長くても良かったんじゃないかなという思いから★★★★☆。
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